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犬の「しつけ」~呼び戻し編~

 たとえば、散歩中のことです。手から愛犬のリードが離れてしまい、自由気ままに走り出して、車の往来の多い道路の方に走っていって血の気が引いた…皆さんはそんな経験ありませんか?こんな時、つい慌てて名前を呼びながら追いかけてしまいがちですが、これでは絶対と言って良いほど犬は戻ってきません。追いかければ追いかけるほど、生き生きして逃げまどうでしょう。犬にとって、飼い主が大きな声をあげて自分を追いかけてくる行為は、遊んでいるとしか感じないからです。そのまま走り回って車道に飛び出し、不幸な結果を招きかねません。もちろんそれ以外の場面でも、呼び戻しができていればトラブルを回避できるでしょう。
ぜひ教えておきたいしつけが“呼び戻し”です。『おいで』を覚えさせることができれば、日常生活の様々な場面で役に立ちます。今回は、犬の呼び戻しについて解説していきます。

◆トレーニングを始める前に
犬のしつけをするためには、犬と飼い主の間にしっかりとした信頼関係が構築されている必要があります。では、どうすれば犬は飼い主を信頼してくれるのでしょうか。
まず、犬に信頼してもらう秘訣は、飼い主が犬にとって魅力的なパートナーになることです。犬にとっての魅力的なパートナーとは、ずばり「ブレない人」です。同じことをしても褒めてくれる時もあればそうじゃない時もあったり、いつもはダメといわれていることが飼い主の都合で許可されたり。こうした一貫性のない行動は犬を混乱させます。一つのルールを決めたら、それを飼い主都合で変えないことが大切です。
また、犬をしつける際には、おやつを活用するのもおすすめです。ご褒美としておやつを与えることで、飼い主にとって好ましい行動をしてもらう手助けになります。

◆呼び戻しの練習
いきなり外で呼び戻しの練習をはじめてもうまくいきません。まずは家の中で呼び戻しの練習をします。とは言っても、家の中で名前を呼ばれると、喜んで走りよってくる子も多いでしょう。名前を呼ばれて来ることも大事ですが、できれば『おいで』のコマンドで呼び戻すことを教えます。コマンドを出してきたときは、例えそれが偶然であっても大げさに誉めてあげましょう。犬は誉められることが大好きなのです。
呼び戻すとき、絶対にこちらから近づいてはいけません。近くまできたからといって、捕まえて誉める行為は、犬からすれば近づくと捕まると思ってしまいます。呼び戻しのしつけの失敗につながります。

◆外で練習
家の中である程度、呼び戻しができるようになったら、次は外で練習をしてみましょう。ノーリードにはせず、必ずリードを使用します。出来ればロングリードがいいでしょう。場所はいつも行く所ではなく、犬が初めていく場所にします。ロングリードである程度、犬を自由にさせ、周辺の臭いを嗅いでいるときなど、こちらに意識が向いていないときに『おいで』『来い』などとコマンドを出します。ちゃんとこちらに戻ってきたら、大げさに誉めてご褒美におやつなどをあげます。
呼んでも来ないようであれば、リードを引いてショックを与え、リードを手繰り寄せながら『おいで』『来い』のコマンドを出し、できるだけ自分の方に引きつけます。自分の近くまできたら、必ずご褒美をあげて誉めましょう。

◆集中できない場合
何度も呼び戻しの練習をするうちに、コマンドで戻ってくるようにはなりますが、走り寄ってくるのではなく、地面の臭いや周囲の臭いを嗅ぎながら、ノロノロと戻ってくるような場合、意識が集中していない表れです。この場合、呼びながら後方に下がるようにしてみましょう。犬は慌てて駆け寄ってくるはずです。このとき、おやつなどで誘ってもかまいません。呼ばれて近寄れば、何か良いことがあるとしっかり学ばせましょう。


まとめ
慣れてきたら、普段の散歩コースや、いつも立ち寄る公園で呼び戻しを試してみましょう。それでうまくいくようであれば、リードの長さを徐々に長くして練習しましょう。決してノーリードで練習することはしないようにして下さい。
このしつけがうまくいくと、『おいで』と呼んだだけで犬は飼い主の元に戻ってくるようになります。しつけは根気がいるものですが、飛び出し事故や迷子など、万が一の危険を回避するためにも、ぜひ、取り入れてみてください。