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犬も憂鬱になるの?!『土日病』

犬には色々な病気がありますが、飼い主さんの行動が問題でなってしまう病気、『土日病』をご存知ですか?
皆さんも一度は感じたことがあると思います。日曜日になると次の日に仕事や学校があることを思い出し、憂鬱になってしまう症状。人間社会でいうと、これが『土日病』です。しかし、犬の症状はちょっと原因が違うんです。今日は犬の『土日病』についてお話しします。

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◆『土日病』とは?
普段、仕事で忙しい飼い主さんが平日は構ってあげられないので、土日にたくさん遊んであげたり、お出かけにあちこち連れて歩くことで、平日の生活とギャップが出てしまい、犬が体調を崩してしまうことです。
平日は、お留守番が多いので、のんびりと過ごしているにもかかわらず、突然、ずっと遊び放題になるとどうなるでしょうか。流石に元気な犬でも、ぐったりと疲れてしまいます。そして、その疲れが原因で体調不良まで引き起こしてしまうのです。
ここ最近では、飼い主さんが「具合が悪いのかも」と考え、休日明け病院に駆け込むケースが増えているのだそうです。

◆分離不安
体調不良を引き起こすのは、疲れだけが原因とも限りません。
お休みの間は、ずっと一緒にいられた飼い主さんが、また仕事に出かけてしまうと、そばにいないことへの過度な不安から生じる「分離不安」が起こります。
「過剰な吠え」「不適切な排泄」「破壊行動」「体の異常」などの症状が強い場合は、獣医師に相談するのが近道です。飼い主との関係に問題があるのか、あるいは病気以外の気質など犬側に何らかの問題があるのかを判別してもらい、そのうえで対処法を一緒に考えてもらいましょう。

・「過剰な吠え」…飼い主さんが出かけた後、いつまでも吠え続け、声が枯れるほど吠えて、最後には遠吠えまでする深刻な状態な場合があります。しかし、飼い主さんは外出中なので自分ではなかなか現状把握が難しく、近所からの指摘などで気がつくケースが多いです。

・「不適切な排泄」…普段はちゃんとトイレスペースで排泄できているのに、帰宅してみたら玄関マットの上やリビングの絨毯など、あちこちに粗相されている。こんな行動が起こったら、これも分離不安症状の一つとして考えられます。

・「破壊行動」…クッションやおもちゃがボロボロにされて綿が部屋中に散らばっていたり、家具がかじられていたりなど、激しい破壊の跡が見られる行動です。破壊だけならまだしも、食いちぎったものが便に混じっているなど、食べてしまう場合は深刻です。

・「体の異常」…日頃は特に問題なくても、不在時に限って下痢や嘔吐をする、足先を炎症が起きるほど舐め続けるなど、犬の体自体に異常が生じる状態。分離不安の症状としても考えられますが、素人では判断しかねますので、まずは獣医師に相談しましょう。

◆『土日病』にならないために
休日だからといって、平日とはまったく異なるスタイルで遊ぶのではなく、土日でも、お家でのんびり一緒に遊んであげたり、土曜日にドッグランなどに連れて行き思いっきり遊び、日曜日はのんびりするというスタイルをとると良いでしょう。また、平日でも少し早く帰れた日にはたっぷり散歩をするなどして、平日とあまり高低差をつけないようにすることで、日曜日の夜に発症する『土日病』を防ぐことができるのです。
そして、犬にもしっかりと休む時間、一人の時間を与えましょう。特に犬の睡眠はとても長いです。お家にいる時はほとんど寝て過ごしていると思って良いでしょう。犬の睡眠は体を休ませる機会ですので邪魔はしないようにしましょう。

まとめ
実は、人間のストレス社会というものが犬にも影響を与えていたのですね。これを機会に一度、皆さんも愛犬との休日スタイルを見直してみてはいかがでしょうか。