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梅雨時期に注意!“皮膚トラブル”

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ジメジメと嫌~な梅雨時期。お散歩にもなかなか行けず、愛犬もストレスがたまりやすい季節です。雨が多いと湿度が高いだけでなく、菌が繁殖しやすい時期でもあります。犬にとってもさまざまな健康トラブルの危険が潜んでいます。今回は梅雨時期に多い、皮膚トラブルについてまとめてみました。自分では予防できない犬たちに代わって私たち家族ができることを考えてみましょう。

◆梅雨になりやすい「皮膚病」
被毛に覆われている犬の体は、菌が増殖し、皮膚疾患を引き起こしやすい状態にあるので、梅雨の時期は特に愛犬の皮膚のコンディションに気を配らねばなりません。
皆さんの愛犬は、毛がまとまって抜けたり、後ろ足で頻繁に掻いたり、被毛をかき分け皮膚を観察すると赤くなっていたり、前足先を舐めたり噛んだりしていませんか?
痒みが生じ、体を掻いてしまう原因としては、皮膚の乾燥・湿度の高さ・愛犬が退屈している・ストレスなど原因は様々です。また、アレルギーによる痒みもあります。ノミによりアレルギー症状が引き起こされ痒みが生じる場合や、ハウスダスト・カビ等による場合、食物によるアレルギーの場合などがあります。寄生虫や外傷が原因で、それにより細菌が入り炎症を起こすケースもあります。これらの皮膚病の病名と主な症状は以下のとおりです。

〇膿皮症
一番多い皮膚病の一つで、外耳炎を併発することがあります。原因は湿気や汚れなどにより、細菌が繁殖侵入することで発症します。小さな膿の溜りができ、強い痒みを伴います。症状が進むと毛が抜け、さらに悪化するとかさぶたを作り、犬も次第に元気がなくなります。

〇マラセチア皮膚炎
マラセチアという犬の皮膚に常在するカビが繁殖し、外耳炎や皮膚炎を発症させます。症状としては、焦げ茶や黒い耳垢が出て痒がります。垂れ耳の犬種は特に注意が必要です。脂性体質の犬は、耳のみならず皮膚にも炎症がおこることがあります。

〇アラカス症(ニキビダニ)
皮膚の毛穴にニキビダニという寄生虫が住み着いて痒みが生じます。母犬から仔犬にうつり、遺伝的要素があるといわれています。皮膚に寄生された状態でも発症する例としない例があり、ストレスや免疫力が低くなった犬が発症します。目や口周り、前足に出やすく、脱毛が広がり、酷くなるとただれてきます。

〇アトピー性皮膚炎
ハウスダスト、カビ、花粉により免疫機能が過剰な反応を起こし、痒みが生じます。
特に耳や目の周りを痒がり、前足を舐め続けるなどの症状を示します。

〇ノミアレルギー皮膚炎
寄生したノミに咬まれ、その唾液等にアレルギー反応を示し発症します。ノミが寄生しやすい犬の腰から尾の付け根部位あたりに赤い発疹が見られ痒がります。

〇ストレスによる皮膚炎
皮膚自体に問題はないのに脱毛する状態を示します。何度も同じところを舐め続けて赤く腫れたり、二次感染で皮膚炎を起こすこともあります。原因としては、環境の変化や、かまってもらえない、散歩に連れて行ってもらえない、などのストレスから来るものとされています。愛犬のストレスが何か思い当たれば改善しましょう。

◆「皮膚病」にならないために
これらの皮膚トラブルは、日々の生活の中で予防することができます。ぜひご家族で愛犬のために実践してあげてください。

◇身の回りを清潔に
雑菌が溜まりやすいベッドやマットは、できるだけこまめに洗濯や天日干しし、掃除機や布団クリーナーで死骸やホコリなどを吸い取ります。犬が寝るベッドやマットは、できるだけ洗えるタイプのものを2つ用意して、こまめに洗濯・交換するのがおすすめです。
また、ケージの中も掃除機を使い、汚れや被毛、害虫を取り除きます。虫よけ剤を室内に置いたり、抗菌作用のあるスプレー剤を吹きかけたりして、細菌や害虫が繁殖しにくい環境づくりを心がけましょう。

◇体のケア
雨の日の散歩やシャンプーの後は、タオルだけでなくドライヤーを使ってしっかり乾かします。足の裏は泥が付くことで菌もつきやすく乾きにくいので、トラブルが起きやすい部分です。しっかりと乾かしましょう。また、耳の中は菌が繁殖しやすいので、よく拭きます。そして、外出時には虫よけスプレーやローションなどを使って、蚊やマダニがつきにくいよう配慮するとよいでしょう。マダニがつきそうなところをチェックし、ブラッシングをこまめにして、見つけたら病院で取り除いてもらいます。

◇食事のケア
免疫力を高めるビタミン、ミネラル、抗酸化作用の含まれる食材を使った食事で愛犬の免疫力を高めておくことも重要です。食後の器はさっさと片付けて清潔を保つなどの気遣いや、水はつねに新鮮できれいなものをあげられるよう、交換はこまめに。食べカスが混入すると傷みやすいので、食後はとくにしっかりとチェックしましょう。

まとめ
今回は梅雨の時期に気をつけたい愛犬の皮膚トラブルについてご紹介しました。雨でお散歩に行けない時間も、ゆっくりと掃除や除菌、愛犬のケアの時間にして、この季節を気持ちよく過ごされてみてはいかがでしょうか。そして…もし、あなたの愛犬が皮膚病に罹ってしまったとしても、痒さに苦しむ愛犬をやさしく見守り、根気良く治療につきあってあげましょうね。